2020年01月12日
少し前の話になってしまいますが、令和元年10月25日に文部科学省より通知が発表されました。
「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」令和元年10月25日
これについて、少し書きたいと思います。
不登校の子どもたちへの支援に対する基本的な考え方として、『「学校に登校する」という結果のみを目標にするのではなく、児童生徒が自ら進路を主体的に捉えて、社会的に自立することを目指す必要がある』『不登校の時期が休養や自分を見つめ直す等の積極的な意味を持つ』としながらも、学業の遅れや進路選択上の不利益や社会的自立へのリスクが存在すると書かれています。
まず、いろいろな事情で学校に通えなくなってしまっている子どもたちに対して、この「時間」を自分を見つめ直す時間と捉えて、その子どもたちに合ったいろいろな体験や経験を積んでいって欲しいと思います。その上で、身も心も休養し、これから先の長い人生に向かっていくための準備期間にして、ゆっくりとゆっくり、慌てることなく、焦ることもなく、有意義な時間として欲しいと切に願います。
ただここで、「児童生徒が自らの進路を主体的に捉え」とありますが、この文言は行政の方の書き方になっておりますが、なんだか突き放されたような気がするのは私だけでしょうか?先生の言うことを真正面から受けて集団で行動をする事を善しとしてきた子どもたちにとっては、この「主体的に捉える」ことの意味すら分かりづらいのではないかと思うのです。
学校の先生が「主体的に捉える」ことを教えてこなかった(教えられなかった)子どもたちが不登校となっているときに、誰がいったい「自らの進路を主体的に捉え社会的に自立することを目指すことの必要性」を伝えていかなければならないのでしょうか?保護者でしょうか?
子どもたちに「主体的に考える」ことを伝えていくにも、伝え方というものがあると思います。
私たちターニングポイントは「留学」という一つの目標から、その「主体的に考える」ことを伝えています。「主体的に考えるとはね…」という授業のような話ではなく「自分事」として考えてもらえるように、身近な出来事や先の目標を探る旅の中でゆっくりと感じとれるように工夫をしています。
とは言いつつも、『不登校の時期が休養や自分を見つめ直す等の積極的な意味を持つ』はとても嬉しく、社会に与える一定の理解の一助となるのは間違いないと思います。
学校の先生方の間でもパワハラや暴力行為が存在していることがいろいろなところで明らかになっていますが、心に余裕のない先生方から教えられた子どもたちの不幸を考えると、教育現場の教育者の質の向上にも力を入れて欲しいとこちらも切に願うばかりです。
海外の学校の先生方を見ていると、15時に授業が終わると、生徒よりも先に帰宅する先生の多いこと!夕食は家族そろってゆっくりと楽しむという文化です。このような生活スタイルの中にいる先生に教えてもらった子どもたちは「家族の在り方」を言わずも感じ取るでしょう。
海外の学校の授業の在り方、学びのスタイル、先生の生徒との向き合い方、個性を大切に、多様性を楽しむ友人関係、まだまだ日本の教育現場も学ばなければならないことは多そうですね。
そんな海外の学校に興味がありましたら、ぜひご相談ください!
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